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人生を変えた一枚のポスター

公開日:2021.05.07

こんにちは、NAOKI'S PIZZAです。

 

今日は私の人生を大きく変えた一枚のポスターをご紹介します!

 

出会いは20年前、建築家を志し学生だった頃の私に衝撃的なビジュアルが飛び込んできました。

それは、戦後日本を代表するグラフィックデザイン界の巨匠、田中一光(1930~2002年)の作品「Nihon Buyo」のポスターです。

田中一光は、LOFTや無印良品などのロゴマーク、西武百貨店の二重丸のシンプルな包装紙など、誰もが目にしたことがある作品を作り続けてきた日本を代表するグラフィックデザイン界の巨匠です。

 

 

大学当時、建築に限らず、色々なデザインを見ることが好きだった私に、突如、出会ってしまったのがこの一枚のポスターでした。

当時、時代的には環境問題に敏感になり始めていて、そんな時代の最中、一つの建築を仕上げることに、大変な時間と材料を必要とすることに一種の嫌気や違和感のようなものを感じていた私には、このシンプルに紙一枚で表現されたこのポスターが自身の心に響き、感動したことを今でも忘れられません。

一枚の紙でここまで豊かなものが作れるんだなと感じさせてくれたこの一枚のポスターは、私の人生を大きく変えてしまいました。

その後、父親の影響もあり、グラフィックデザインの巨匠らが制作したポスターを手にすることができる環境にあった私は、どんどんとグラフィックデザインの世界へ興味が移り、建築家からグラフィックデザイナーを志すようになりました。

 

「Nihon Buyo」は、紙面を縦に4分割、横に3分割にして幾何学的な要素のみで構成され、日本舞踊をシンプルかつ大胆に表現しています。

このシンプルで平面的な表現は、今でもデザインをする時のお手本として心の中に宿っています。

また、自身のデザイナーとしてのモチベーションが下がってきたりした時にもこの作品を見返して、目標を思い出し、またモチベーションを上げるといったような感じで自分を奮い立たせています。

この一枚のポスターが自分の人生を大きく変えたことで、グラフィックデザインで人の心を動かせることができると今でも信じ、作り続けています。

 

私が学生時代好きだった建築家の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969)の名言に、 「Less is more」、「より少ないことは、より豊かなこと」といった表現には、余分を省くデザインの本質を表現していて、建築もグラフィックデザインも共通する部分を多分に感じました。

 

また、田中一光の言葉にも、 「簡素が豪華に引け目を感じることなく、その簡素な力に秘めた知性なり感性なりが、むしろ誇りに思える、そういう価値体系をもっと世界に発信できれば、もっと少ない資源で美意識や豊かさを謳歌できる」 これは、 「無印良品が大切にしているたった一つの考え方」 。

 

似たようなことを言っていますね。

 

結局、グラフィックデザインの仕事をしているわけですが、共通する部分は多くあり、互いに勉強したことが今の自分に役立っています。

 

また、私が学生時代好きだったもう一人の建築家の巨匠、フランク・ロイド・ライト(1867-1959)は、 「自分の今までつくった作品のなかで最も好きな建物は?」と聞かれて答えたのが 、

「NEXT!」、「次の作品だ!」と。

 

過去に留まることなく未来を目指して生き続けた彼の言葉からは、現在に満足してしまっては次なる発展や進歩は望めないと言っているようで、私自身、明日の糧となっている言葉です。

 

失敗や今に満足をせず常に前へ進む。

また、明日から仕事とゴルフをがんばろ。

 

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この記事を書いたスタッフ:NAOKI'S PIZZA

3度の飯よりナオキーズピザ。

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